/ads-setup 14 と打つと、このページの手順を 1 ステップずつ一緒に進め、結果を確かめてくれます(入れ方は Day 1)。1 5 つの言葉を知る
来週から広告にお金を使います。その前に、「いくらまでなら広告費を払っても黒字か」を自分の数字で決めます。使う言葉は 5 つだけです。
| 言葉 | 意味 | 求め方 |
|---|---|---|
| 客単価 | 1 回の注文の平均金額(税込) | Shopify の「分析」→「平均注文金額」。注文がまだ無ければ主力商品の価格 |
| 原価 | 1 回の注文にかかる費用の合計 | 商品の仕入れ(または材料費)+送料+決済手数料(客単価の 3.6% が目安)+梱包材 |
| 粗利率 | 売上のうち手元に残る割合 | (客単価 − 原価)÷ 客単価 |
| 損益分岐 ROAS | 広告費 1 円あたり、いくら売れれば赤字にならないかの倍率 | 1 ÷ 粗利率 |
| 目標 CAC(顧客獲得単価) | 新しいお客様 1 人を獲得するために払ってよい広告費 | 1 注文の粗利のうち、広告に回してよい額。粗利の 3〜5 割が目安 |
ROAS(広告費に対する売上の倍率)は、Google 広告や Meta の画面に出る数字です。たとえば ROAS 3.0 は「広告費 1 万円で売上 3 万円」です。ところが、この 3.0 が黒字か赤字かは、粗利率が分からないと判断できません。そのための基準が損益分岐 ROAS です。
2 具体例で計算の流れを追う
客単価 6,000 円のショップを例にします。
| 項目 | 金額・計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 客単価 | — | 6,000 円 |
| 原価 | 仕入れ 2,280 円 + 送料 500 円 + 決済手数料 約 220 円(6,000 円 × 3.6%) | 3,000 円 |
| 粗利 | 6,000 − 3,000 | 3,000 円 |
| 粗利率 | 3,000 ÷ 6,000 | 50% |
| 損益分岐 ROAS | 1 ÷ 0.5 | 2.0 |
| 目標 CAC | 粗利 3,000 円の半分を広告に回す | 1,500 円 |
このショップでは、広告画面の ROAS が 2.0 を下回ると、売れているのに赤字です。2.0 ちょうどなら、広告費を払って利益ゼロです。目標 CAC を 1,500 円にすると、1 注文あたり 1,500 円の利益が残ります。
3 自分の数字を計算機で出す
客単価を Shopify で確かめてから、計算機ページに入れます。
Shopify 管理画面 → 左メニュー 「分析」 → ダッシュボードの 「平均注文金額」 を見る(注文が無い場合は「商品管理」で主力商品の税込価格を使う)
原価は、仕入れ先の請求書、Day 3 で決めた送料、決済手数料 3.6%(目安)、梱包材の 4 つを足します。細かい端数は気にせず、100 円単位で構いません。
損益分岐 ROAS 計算機 を開く → 客単価・原価・目標 CAC を入力 → 粗利率・損益分岐 ROAS・1 日予算の目安が表示される
出た数字を、次の表の形で自分のメモに書き写します。この数字は Day 19・25・28 で使います。
| 項目 | 自分の数字 |
|---|---|
| 客単価 | ______ 円 |
| 原価 | ______ 円 |
| 粗利率 | ______ % |
| 損益分岐 ROAS | ______ |
| 目標 CAC | ______ 円 |
4 1 日の予算を決める
1 日の予算の目安は 目標 CAC × 3 です。ステップ 2 の例なら 1,500 円 × 3 = 4,500 円です。
出た金額が、次のどの帯に入るかで、来週の進め方が決まります。
| 1 日の広告費 | 目安 |
|---|---|
| 5,000 円未満 | Meta は見送り。Google のブランド検索とショッピングだけ |
| 5,000〜12,000 円 | Meta Advantage+ 販売は可能。学習に時間がかかることを受け入れる。素材 6〜10 本 |
| 15,000 円以上 | Advantage+ 販売が本来の力を出す。素材 8〜12 本 |
目安の根拠は、学習期間を抜けるのに必要な購入数です。Meta は一般的に週 50 件、Google の入札切り替えは 30 日で 30 件が目安とされます。この件数に届かない予算で Meta を始めると、学習が終わる前に予算だけ減っていきます。
予算を後から増やすときは、1 回 20% までにします。それ以上は学習がやり直しになります(Day 28)。
5 Google 先行、Meta は予算次第と決める
来週の順番は、どの帯でも同じです。Google を先に出し、Meta は予算の帯で決めます。
| 予算の帯 | Day 17 ブランド検索 | Day 18 ショッピング | Day 19 Meta Advantage+ 販売 |
|---|---|---|---|
| 5,000 円未満 | 出す(500〜1,000 円/日) | 出す(残り全部) | 作るだけ。オンにしない |
| 5,000〜12,000 円 | 出す(500〜1,000 円/日) | 出す(予算の半分程度) | 出す(残り) |
| 15,000 円以上 | 出す(500〜1,000 円/日) | 出す(予算の 4 割程度) | 出す(残り) |
Google が先なのは、「すでに探している人」に出すので 1 件あたりが安く、最初の購入データが早く溜まるからです。Meta は「まだ探していない人」に興味を作る広告なので、学習に多くの購入データが要ります。
6 第2週のまとめ
この 1 週間で、お金を 1 円も使わずに「購入が正しく 1 回ずつ記録される配線」ができました。Meta には会社用の入れ物と広告アカウント(Day 8)、公式チャネルとコンバージョン API(Day 9)、ドメイン認証とイベントの順位(Day 10)がそろい、テスト注文で 1 回だけ届くことを確かめました(Day 11)。Google には広告アカウントをつなぎ、「購入」を 1 つだけ主要にして拡張コンバージョンをオンにしました(Day 12)。Merchant Center の不承認も直し始め(Day 13)、今日、黒字の基準と予算が数字で決まりました。来週はこの配線の上に、初めて広告を載せます。
✓ Claude で確かめる(任意)
ここまでの結果を検証スキルで確かめます。Claude Code を開いて、次を打ちます。MCP をつないでいない項目は管理画面の表示を聞かれるので、見たままを答えれば判定してくれます。
/breakeven-roas
損益分岐 ROAS と 1 日予算を計算し直す
/ads-setup-audit
16 項目の体検。「広告を出してよいか」を判定
NG が出たら、指摘された Day に戻って直します(例: /ads-setup 5)。
今日のチェックリスト
全部にチェックが入ると、トップページでこの日が「完了」になります(このブラウザに保存)。